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清掃が行き届いていない無煙ロースターの排気ダクト。
油かすが数センチたまっている。
=大阪市西区の市消防局で、三上健太郎撮影
※掲載:毎日新聞 2012年06月30日15時00分
飲食店火災は都市部の繁華街などで相次いでいます。
そのうち約14%が焼肉店などによる排煙ダクトが出火元となる「ダクト火災」です。
焼肉店のダクト火災は増加傾向にあります。
一般的に呼ばれている「無煙ロースター」は、肉を焼く網の周囲に吸気口があり、吸い取った煙を、天井や床下などに設置された排煙ダクトを通じて、店外に排気される仕組みになっています。
勘違いしてはいけないのは「煙が発生しているので、実は有煙ロースター」であるという点です。
ダクト式無煙ロースターは、煙と一緒に油のしぶき(オイルミスト・飛沫油脂)や、火種・火の粉も一緒に吸い込んでしまい、ダクト内部に付着したゴミや油に引火することなどが原因で火災に繋がります。
このような事は定期的な清掃で防ぐ事はできますが、特に床下に引き込まれた排煙ダクトには、清掃にために莫大な費用が必要です。消防関係者は「将来的にダクト清掃を義務づけることも検討すべきだ」とも指摘していますが、義務化されずに運用されているのが現状です。
ダクト式の無煙ロースターは多くの焼肉店に設置されています。
しかし火災のリスクは大きく、今後も経営者を悩ませる要因の一つである事は間違いありません。
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